個人の特許発明紹介「白衣」 発明者はお医者さん?

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面白い!素晴らしい!と思った個人の特許発明を紹介するシリーズの第1弾は、医師が着用する

「白衣」

です。

『特許第5996029号(登録日:平成28年9月2日)』

発明者は、医師または医療関係者なのでしょうか?
この発明の白衣は、白衣本体にワイシャツ状の襟部を縫合したものとなっています。

そのような白衣を着れば、実際にワイシャツを着ていなくても、整然とした服装の印象を与えることができ、また、ワイシャツを着ないことにより、医師の体の動きを自由にすることができます。
ただし、服の開襟部分に、別の生地を縫合することによって、1枚の服で重ね着をしたように見せるものは一般的に存在するため、これだけでは特許になりません。

この発明では、ワイシャツ状の襟部を含む「上部部材」が白衣本体の開襟部分だけでなく、図の点線の位置のように、広範囲となっており、上部部材の縫合を左右端および下端で行うようにしています。

なぜそのようにしているかというと、実際にワイシャツを着用し、その上に白衣を着用する場合には、医師が体を前傾させたときに白衣が垂下して白衣とワイシャツとの間に空隙ができますが、白衣本体にワイシャツ状の襟部を縫合しただけのものでは、空隙が無いため、不自然に見えるそうです。
このため、ワイシャツ状の襟部を含む上部部材を広範囲な形状として、その左右端および下端で縫合することにより、白衣本体の襟の箇所では上部部材と白衣本体とが縫合されていないため、医師が体を前傾させたときに白衣本体とワイシャツとの間に空隙ができ、衣服の動きが不自然に見えないようになっています。

素晴らしい発明ではないでしょうか。
普段使用しているもので、ここがこうだったらいいのになぁと思うことがあれば、その改良品が特許となることがあります。

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